ウィーンの北島三郎!?流しからスターへ

シュトラウス1世 ラデツキー行進曲

息子のヴァイオリンをバキバキにした父として紹介したが、下積みから這いあがった苦労人だった。

母が過労死、父が自殺して、幼少期に両親を失う。

生きていくためにと居酒屋で『流し』としてヴァイオリンを演奏し始める。

この時代『流し』の音楽家は、世間からの扱いが底辺だった。

しかし転機が訪れる。

楽団のヴァイオリニストとしてスカウトされた。

そこから新作ワルツを次々と生み出し、ウィーン中を湧かせた。

あまりのワルツブームは、ウィーンに訪れたショパンの演奏も霞んでしまうほど。

それはそれはショックを受けたらしい。

居酒屋ヴァイオリニストはウィーンのスターに成り上がったのだ。