満月の夜に – ドビュッシー 月の光

水面に浮かぶキラキラとした月の光ってずっと見ていられる。

そんな風にずっと聴いていられる煌めくような響き。

文法や起承転結などを考えるのがあたりまえだった時代にドビュッシーはとにかく響きにこだわった。

どんな和音が美しいのか。

赤と青を混ぜたら紫になる。基本の組み合わせに1滴だけ違う色を垂らす。

ドビュッシーの和音にはそんな特徴がある。

響きにただただ耳を傾けて。浮遊感と曖昧さを感じてみる。

深い意味なんて考えなくていい。

これがこの曲の楽しみ方。

今日は月でもみるか。